“年間24万円”も節約可能に!? 「保険料・通信料」見直しポイント 専門家が伝授【Jの追跡】(2022年12月5日)

保険見直し

家計を守るお得なテクニックを紹介するシリーズ第5弾。

今回は、なかなか手が付けられない「固定費」に注目。特に「保険料」や「通信料」は、見直せば大きな節約につながります。

取材した佐藤さんの「保険料」と「通信料」を見直すと…なんと年間24万円も節約できる可能性が!

具体的な見直しポイントはどこにあるのか…専門家が伝授します!

■少しの工夫で…“年間24万円”も節約可能に!

男性・60代:「何とか値上げしないようにしてほしいけど、固定費はしょうがないでしょ」

女性・80代:「電話代は本当にどうして高いんだろう」

家計を守るお得なテクニックを紹介するシリーズ。5回目のテーマは、「保険料と通信料の見直し」です。

減らしにくいと思って、何となくそのままにしがちな、この2つ。しかし…。

ファイナンシャルプランナー・寺澤真奈美さん:「まさに保険とか通信費とか見直せるところっていっぱいあるので」

少しの工夫でなんと、年間24万円も節約できる可能性も?保険料、通信料どう見直す?

■保険料と通信料 節約の決め手は「取捨選択」

まずは、「保険料」から。街の人はいくら払っているのでしょうか?

保険料 月約3万円・男性60代:「火災と医療と生命で3つでしょ。車もそう。減らすわけにはいかないでしょ、最低限」

保険料 月約5万円・男性60代:「4、5万円くらい。あんまり知識がないから触りにくい。保険は分かってたら、色々できるんでしょうけど」

生命保険の平均加入件数は、1世帯あたりおよそ4件。平均支払額は、年間およそ37万円です。

一体、どれだけ保険料が節約できるのでしょうか?

教えてくれるのは、元保険会社勤務で、通信事情にも詳しいファイナンシャルプランナーの寺澤さん。保険料と通信料の節約の決め手は?

寺澤さん:「『取捨選択』です!」

今、加入している保険をどう見極めるのでしょうか?

■医療保険“月1万円”の節約 コロナ・子ども面を見直し

伺ったのは、都内に住む佐藤さんのお宅。佐藤未紗さん(38)は、運送会社で働く夫(37)、小学生の3人の男の子、そして1歳のお子さんがいる6人家族です。

加入している保険は3つ。「終身保険」が子ども3人分で月3万円。今年入ったという「医療保険」が家族全員分で月1万円。そして保険代わりという「共済」に家族全員で月8000円。掛け金は月に合計4万8000円です。

まず、寺澤さんが注目したのは「医療保険」。月1万円の内訳は、夫が5000円、未紗さんが2000円、小学生の3人の男の子が1000円ずつです。コロナ対策として今年入ったといいますが…。

寺澤さん:「コロナの保険って、もう出ないって、知ってました?」

佐藤さん:「はい、出ない」

新型コロナウイルスに感染した場合の入院給付金の支払いは、今年9月26日からホテルや自宅療養者に対する支払いがなくなり、実際に入院した人や重症化リスクが高い人などに限定されるよう見直されています。さらに…。

寺澤さん:「医療費ですか。今って、お子さん、子どもたちの医療証がありますよね」

佐藤さん:「はい。なので無料です」

佐藤さんが住む地域は、中学3年までの医療費が実質無料です。

寺澤さん:「これは医療費がただなのに、月1000円ずつ払っているということですね」

佐藤さん:「えー、もったいない」

夫婦の医療費は別に加入している共済でまかなえるため、医療保険は家族全員分を見直し月1万円の節約になりました。

■共済も見直した結果…保険料“年間16万円超”削減

次に、寺澤さんが注目したのが「共済」です。

夫婦で4000円、子ども4人で4000円、合計8000円払っています。佐藤さんが子どもたちを共済に入れた理由をこう説明しました。

佐藤さん:「例えば、遊んでて、自転車事故起こしたとか、男の子が多いので」

共済には医療保障もありますが、佐藤さんの場合、子どもが他人にけがをさせてしまったり他人の物を壊した時の個人賠償保障を目的として入っていたようです。しかし…。

寺澤さん:「それオプションじゃなくて、単体で入ることできるので。保険料をもっと抑えることはできます。数百円で」

子どもの個人賠償保険は、民間の保険では数百円程度から加入が可能です。また、親が個人賠償保険に入っている場合、同居している子どもまで適用される保険があります。

佐藤さんの場合、夫婦はそのまま共済を継続。個人賠償保障が子どもにも適用されることから、子ども4人分を見直して月4000円分の節約となりました。

医療保険と共済の見直しで月1万4000円、年間で16万8000円節約できるという結果になりました。

佐藤さん:「月に1万4000円でも、すごく大きく感じるので。そこは削りたいですね」

■通信料は“年間7万2000円”削減に…「今すぐ下げたい」

次は、携帯電話や自宅でのインターネット使用料などの「通信料」。街の人は、どれだけ払っているのでしょうか?

女性・40代:「夫婦でスマホ代として、大体1万5000円以内」「(家族)4人ですけど、それぞれ携帯持っているし、多分3万円以上はかかっています」

携帯や自宅のインターネット使用料などの通信料の平均は、およそ月1万1000円。皆さん、年間13万円以上払っていることになります。

一体、どれだけ通信料が節約できるのでしょうか?

佐藤さんの通信料は、夫婦のスマホ2台に固定電話、そして自宅のインターネット、すべて合わせて月1万4000円ほど。寺澤さんがまず注目したのは…。

寺澤さん:「何ギガ使ってるかとか。通話はどれぐらいしてるかっていうところが重要になってくるんですね。何ギガ使ってるかっていうのは?」

佐藤さん:「15ギガくらい」

佐藤さん1人でも月に4000円を超える月が多いといいます。さらに…。

寺澤さん:「例えば20ギガプランとかですと、2000円ぐらいで持ってたりとかするんです。だから、今の半額ぐらいになりますよね。今、4000円払ってるじゃないですか」

寺澤さんが提案したのは、利用料が安い「格安スマホ」です。しかし、佐藤さんが気にしているのは、スマホ使用料と自宅のインターネット使用料がセット払いになっていることです。

寺澤さん:「意外とセットにしなくても、別のところを選ぶとセットより安くなるというパターンもあったりする」

調べてみると、佐藤さんが入っていたインターネット使用料は1年目は無料。しかし…。

寺澤さん:「2年目以降が4180円ですね。これ何年ぐらい使ってるんですか?」

佐藤さん:「2020年なので、もう2年」

寺澤さん:「ということは、その初期の恩恵はもう受けてないから、2年目以降は普通に払っていますね」

結局、佐藤さんの場合、インターネット使用料は比較的低価格だったため、そのまま。スマホ代のみ半額に。また、月2000円かかっていた固定電話はほぼ使っていなかったため、やめることになりました。

佐藤さんの通信料の見直しは、月マイナス6000円。年間だと7万2000円の節約になります。

今回の保険料と通信料の見直し合わせると、佐藤さんの場合、年間およそ24万円の節約が可能という結果になりました。

佐藤さん:「いや、結構大きいなと思って。その分、子どもの新しいスマートフォンに乗り換えられますし。もう、今すぐ下げたい気分ですね」

(「スーパーJチャンネル」2022年12月1日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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