スーパーで値段が安い商品を選んでいるのは、DOKINさん・41歳。彼女は、安い食材を使って“節約レシピ”を発信するインスタグラマーだ。フォロワーは30万人を超える。
フライパンだけで作れるチャーシューや、小麦粉の生地の代わりにじゃがいもを使ったピザなど…ポイントは節約できて簡単、そしてがっつりお腹を満たせる料理。
この日作っていたのは、「ハニーマスタードチキン」。割引されていた鶏もも肉に、かさ増しのためにエリンギを加えたオリジナルレシピだ。自然光を反射させるレフ板を使って料理をおいしく撮影したら、自らスマートフォンで編集。そして調理工程の文字を載せてSNSに投稿。すべて独学で習得したという。3年前からSNSの仕事を始め、レシピ専門サイトからスカウトされたり、食品メーカーからもレシピ考案の依頼が来たりするまでになった。
そんなDOKINさんは、高校生の長男・あいとさんと、中学生の二男・りいちさんを育てるシングルマザー。朝食は安く済ませるため毎日ほぼ同じメニューで、子どもたちが食べている間に長男の弁当を作る。安い時に買った鶏肉に下味をつけて冷凍しておくことも節約のコツ。さらに、彩りと栄養のバランスにも妥協しないのが母としてのこだわりだ。二男・りいちさんは「いつも料理がおいしくて自慢のお母さんです」。
しかし、こうした親子の関係になるまでには、長い道のりがあった。
父親との別居生活の中、長男・あいとさんは朝起きることができず、体調が悪くなる日が続いた。原因がわからぬまま、中学2年の時には不登校に。
当時についてDOKINさんは「反抗期で学校に行きたくないのか、何で行きたくないのかもわからない。発熱もないし」…出口が見えず親子ゲンカが続く中、病院で告げられた病名は「起立性調節障害」。
思春期にみられる病気で、自律神経系の異常から朝起き上がれなかったり、心拍数が上がり過ぎたりするなどの症状がみられる。重度の場合は、社会復帰が難しくなることもあるという。
長男・あいとさんは「起立性調節障害はあまり世間に広がっている病気ではなかったから最初は辛かった。でも母親に病気を知ってもらい、しっかり自分を受け止めてくれた」。
DOKINさんがSNSの仕事を選んだ大きな理由は、自宅で完結できて子どものそばにいられること。息子と一緒に病気と向き合う時間を増やそうと、それまで働いていた仕事を辞めた。
今は、あいとさんの体調に合わせた食事作りも心掛けている。あいとさんは調子が悪い日があるものの高校に通うようになり、さまざまなことに少しずつ意欲が出てきたという。
今年1月。二男のりいちさんが作っていたのは、兄のあいとさんが好きなカレー。実は、家族にとってうれしい出来事があった。
人と関わることが苦手だったあいとさんが、家計を助けたいと接客業のアルバイトを自分で決めてきたのだ。DOKINさんも、ブリの代わりにサバの缶詰を使った“節約レシピ”のサバ大根を振舞った。
母と弟が作った料理に、食が進むあいとさん。親子は、節約しながら支え合って病気を乗り越えようとしている。
(2024年4月17日放送「news every.」より)
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