6月から電気やガスの料金が値上げになりますが、それだけではありません。帝国データバンクによると、6月の値上げは、「加工食品」や「菓子」など614品目。家計の圧迫は、まだまだ続きそうです。
■電気やガス、食品614品目が相次いで値上がり
南波雅俊キャスター:
値上げが相次いでいますが、すぐできる電気代の節約術をお伝えしていきます。
まずは値上げから見ていきます。6月に値上がりするものは▼電気392円(東京電力の場合)、▼ガス121円(東京ガスの場合)、標準家庭で算出した場合、513円増額ということです。
それから、食品も614品目値上げされます。▼加工食品(特に海苔製品)、▼菓子、▼酒類・飲料などが値上がりするということです。
■値上げに対抗 電気代の節約術
ここからは節約術をお伝えしていきます。
まず、炊飯器の節約術です。
ご飯を炊いた時、「炊飯器で4時間保温」してから食べる場合と、4時間後に「電子レンジで温め直す」場合、どちらの方が節約になるかというと、「電子レンジで温め直す」方が、年間約370円節約になります。
ただ、4時間というのが一つ基準になっていて、仮に3時間半ですと、炊飯器で保温する方がお得なんだそうで、時間によって変わってくるということです。
続いて、エアコンの節約術です。
よく、「つけっぱなし」の方がお得だと言われることもあると思いますが、実は、▼外気温が35℃以上の場合、「つけっぱなし」がお得になり、▼外気温が30℃前後の場合、「こまめに消す」がお得なんです。
外気温が30℃の場合、こまめに消していくと月々約105円節約することができて、さらに、フィルターの掃除を月1・2回すれば、年間約990円節約できるそうです。
続いて、冷蔵庫の節約術です。
▼設定温度を強から中にする、▼冷蔵庫を壁から離して設置する、▼入れる量を半分にする、という様々な節約方法があります。
「設定温度を強から中にする」と年間約1910円節約でき、「冷蔵庫を壁から離して設置する」と年間約1400円節約でき、「入れる量を半分にする」と年間約1360円節約できます。
全部合わせれば、かなり節約になりますよね。
東京大学准教授 斎藤幸平:
ただ、とにかくインフレが止まらないので、何とか給料も上げて欲しいですよね。
日比麻音子キャスター:
この値上げの連続をどうやって受け止めたらいいのでしょうか。
斎藤さん:
アメリカはサービス業を中心にレストランなどがすごく値上げをしていたので、それに比べると、日本がまだマシだとすれば、人件費が上がってないせいもあるんですよね。そこを上げていかないと、なかなか景気も良くなっていかないし、それが今後のカギだなと思います。
山内あゆキャスター:
一時、バイト代が結構上がって、都内だと1300円や1400円のところもあったんですが、また何となく踊り場になっている感じがしたんですよね。
斎藤さん:
資源や電気などが上がってしまうと、サービス業はそっちの方にコストを取られてしまうので、結局人に回らない。そうすると、どうしても低賃金が続いてしまうという悪循環ですよね。
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<プロフィール>
斎藤幸平 さん
東京大学准教授。専門は経済思想、社会思想。
著書『人新世の「資本論」』50万部突破。
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