夏を快適に過ごすにはエアコンが欠かせませんが、高止まりの電気料金が気がかりです。なるべく賢く節約しながらエアコンを使うにはどのような工夫が必要なのか。「冷房」「除湿」の仕組みと節約のコツを取材しました。
エアコンに搭載されている「冷房モード」「除湿モード」、じつは同じ仕組みで動いています。
冷房モードでエアコンをつけると、室内機の中にある熱交換器が冷たくなります。部屋のあたたかい空気が室内機に取り込まれ、冷えた熱交換器を通って冷たい空気になり、部屋の中に戻されるんです。このとき、同時に除湿も行われています。
原理としては、冷たいグラスに湿った空気が触れると水滴がつくときと同じです。水分を含んだあたたかい空気が冷たい熱交換器に触れると、含まれていた水分が結露して水になります。水は外に出され、乾いた空気は室内に戻されます。
除湿モードも冷房モードと同様に、空気中の湿気を水に変えて外に出しているのです。
除湿モードは湿気を取り除くことに重きを置いているので、空気を冷やす力は弱い分、消費電力量は少ない「弱い冷房モード」です。
「それなら、除湿モードのほうがお得では?」と思うかもしれませんが、1つ盲点があります。
「再熱除湿」とには注意が必要です。
再熱除湿は部屋の温度を下げすぎないように、暖房の機能を使って部屋の中に出す空気の温度を調節する仕組み。冷房と暖房の両方を使うので、消費電力が増えてしまいます。
東京電力が発表している、設定温度を24度にした場合の1時間あたりの電気料金の目安を見ると、再熱除湿は14.9円、もう1つの形式弱冷房除湿は4.1円と10円以上も違うのです。再熱除湿は弱冷房除湿の3倍以上、数カ月使うとなるとかなり差がつきます。
再熱除湿機能はついているエアコンと、ついていないエアコンがあります。再熱除湿機能しかないエアコンもあるので、説明書を確認してください。
電気料金を節約するコツをエアコンの設置やクリーニングを行っている、株式会社工事センターの担当者は「室内の温度・湿度によって、冷房モードと除湿モードを使い分けることが大切」といいます。
東京都保健福祉局によると、夏場の室内の適切な温度は25~28度、湿度は50~60%。湿度だけが高い場合は弱冷房除湿を活用。温度・湿度共に高い場合は、冷房で温度を下げてから弱冷房除湿に切り替えるのがおすすめです。
再熱除湿機能しかないエアコンの場合は基本的に冷房を使い、再熱除湿は部屋の温度を下げたくないけれど、湿度だけ下げたい場合に使うと良さそうです。サーキュレーターや扇風機で室内の空気を循環させると、冷房・除湿の効率が上がります。また、室内に温度計や湿度計があると便利です。
熱中症に注意しながら、適度にエアコンを使いましょう。
#冷房 #除湿 #電気代
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